Gems(ジェムズ) / GEM -ブロックチェーンのマイクロタスクプロジェクト
Gems(ジェムズ)というICOを紹介します。
Gemsがどういうプロジェクトなのかを紹介させて頂きます。
Gems / GEMとは?
Gemsはブロックチェーン上にMechanical Turkを作ることを目的としたプロジェクトになります。
Mechanical Turkというのは、
コンピューターにはできない、人間の脳が必要な単純な仕事(マイクロタスク)のことです。
データベースを整理したり、適切な絵やオブジェクトなどにラベルを貼るなどの単純な仕事が当てはまります。
日本では馴染みはありませんが、コンピュータができない単純な仕事(マイクロタスク)を人間が代わりに行い、報酬を得る仕組みになっているようです。
現在では、Amazonが提供するAmazon Mechanical Turkというサービスがあります。
このビジネスモデルには問題があります。
・依頼者と雇用者の両方に対して非常に高い手数料(依頼者は20%、労働者は5%)が請求される。
・銀行口座を持って振り込む為の手続きが面倒である。
・仕事の正確性が不明確である。
このような問題をGems Protocolを利用することによって解決しようとするプロジェクトがGemsになります。
Gems Protocolを利用することで、無駄な作業を排除、無駄な手数料の削減を行うことで、労働者の賃金を増やしつつ依頼者のコストを引き下げること、が目的になります。
また、労働者は銀行口座を持っていなくても、マイクロタスクで仕事を受けることができます。
現在提供しているマイクロタスクの企業とGemsの比較の図を載せておきます。
Gemsにはこのような優位性があります。
マイクロタスキング市場の競合としては現在、Amazonがいるものの先ほどお伝えしたような問題点が非常に多く混在しています。
このGems Protocolを作成して、プロジェクトが円滑に進むことができれば既存のマイクロタスキング市場に大きな影響を与える可能性があると考えられます。
現在、問題として抱えている部分をGemsが解決することで、Amazonが持っている中央集権型のプラットフォームから分散型のプラットフォームへの置き換わりも可能である、と思えます。
また、マイクロタスク市場は今後も確実になくならない分野だと思っています。
昨今ではAI市場が活発ですが、AI用のデータクリーニングを行うのは必ず人が行います。
他にもマイクロタスキングが必要な場面は、まだまだ沢山ありニーズは確実にある分野だと思っています。
Amazonが提供するサービスに付け入る隙がある、と書きましたが、
Amazon自体が本気でこの市場を変えようと思ったら、Gemsのプロジェクト自体は失敗に終わる可能性が高いのでは、と思っています。
現在の手数料の問題、銀行口座が必須な件、仕事の不明確さの改善というこの3つをAmazonが変更してきた場合、Amazon自体がブロックチェーン市場に参入してきた場合、Gemsの優位性が薄れてしまいます。
恐らくですが、Gemsでは太刀打ちができないのでは、と思ってしまいます。
そういう意味ではGemsはAmazonが市場に入ってくる前にプロダクトローンチを行うことが必須である、と考えられます。